やっぱりゴロンタの話である。
「ネコババ」の正しい使い方を教えてもらった。
「ネコババ」の本来の意味は、猫が自分の糞に砂をかけて、何事もなかったような顔をして澄ましているということである。猫の仕種を見ていると、確かにそうだと思える行動を取る。
犬も糞をするが、隠したりはしない。散歩の途中で我慢ができなくなった時など、済まなさそうな切ない表情で飼い主の顔を見上げて、「ボクどうしたらいいの?」的な鳴き声を上げるが、周囲の土や砂をかける行為は見たことがない。自分の小屋の周囲は糞だらけでも気にならない。なんで?
さて、ゴロンタの話だが、ある冬の日、母は朝から体調が思わしくなく、ゴロンタが煩わしいので茶の間に入れず、玄関に放置していたそうである。
玄関にはダンボールの箱に小さな布団と毛布を畳んだものが入っており、ゴロンタは気が向いたらいつでもその中に潜って寝ることができるのだ。それでもゴロンタはストーブのそばが良くて、しばらく茶の間に入れてほしいと懇願していたらしい。
ところが母はそれを無視していた。そのうちにゴロンタは大人しくなったそうだが、午後になってから何か用があって母が玄関へ行くと微かに異臭がしたらしい。さほど気にもならなかったし、ゴロンタはダンボールの簡易寝床の上にうずくまって寝ていたので、そのままにしていたそうである。
夕方になり、再び何がしかの用で玄関に行くと、今度は確かにウンコ臭がしたそうである。そこで母はゴロンタの砂箱を見るが、糞をした形跡は皆無である。変だなと思いながら捜索するもなかなか見つからず、きっと自分の鼻がおかしくなったのだと、その場は断念したそうだ。
そして夜になる。
ゴロンタは家の外の物置に専用のベッドルームを持っていて、いつもはそこに追いやられるのだが、母はその日、体調不良でほとんどかまってやれなかったので可哀想に思い、ゴロンタを玄関で寝かせてやろうと思ったらしい。そこでダンボールの中身を暖めてやろうと、上で丸くなっていたゴロンタを茶の間に放り込んで、ゴロンタの下になっていた丸められた毛布を広げてみると・・・何だこれは(?_?)
ということだったらしい・・・
茶の間に入れてもらえなかった腹いせに、自分の寝床である毛布の中に糞をして、丁寧に丸めて包み込み、さらに何食わぬ顔でその上で丸くなって寝ていたのである。まさにネコババである。
他の家の猫はどうなのか教えてもらいたい。