私はひ弱である。
その昔、国産のセミアコを愛用していた。9万円くらいのヤツで、しっかりセンターブロックが入っていたので非常に重かった。
自宅で練習や録音をするぶんにはあまり感じなかったが、結婚式の余興なんかで(仲間と演歌の伴奏をやっていた)ステージに上がると、次の日からしばらく肩凝りに悩まされるのだ。
幸いにも友人が鍼灸院をやっていたので、しょっちゅう行っては鍼を打ってもらっていた。
保険が利かず、お友達割引で一割程度安くしてもらったが、安いギターなら買えるくらいは使ったと思う。
そんなある日、楽器屋でオモチャのようなギターを見つけた。ヘッドがなくてボディも異様に小さいし軽い。そしてお値段はなんと4万円であった。
そう、あのスタインバーガーのコピーである。ハーモニカで有名なホーナーの製品だった。
そんな訳で、それから十年以上スタインバーガーもどきを愛用していた。
それでセミアコはどうなったかというと、富良野盆地から十勝平野への大移動の際に、泣く泣く友人の許へ嫁に出したのだった。(実は近年になってGibson家から新しい娘を貰ったのだが・・・(^艸^)
それはともかく、私はプレッシャーにも弱い。
素面でステージに上がると、必ずしどろもどろになり、頭の中が真っ白になってしまう。大きなステージ立ったこともあるのに・・・と思いながらも、胃液は逆巻き、血液は動くのを止めようとするのだ。
一度なんか、曲が作れないプレッシャーと徹夜のせいで完全に胃が壊れて、一ヶ月以上胃痛と同棲したことがある。とても言葉では語り尽くせない苦しみである。
酒を飲まなければすぐに回復したのだろうが、痛みが和らぐかもしれないという酒飲みの勝手な理論でもってついつい飲んでしまうのだ。
私は心も体もひ弱である。