四十代の初頭、ついに21世紀になってしまった。
特に自分は何も変わったような気がしない。鉄腕アトムもまだ生まれてないし、鉄人28号どころか1号もまだいないようである。
単にだらだらと時が過ぎて行っただけのような気がする。
2000∼2001年の年末年始はいつもの年末年始と変わらず、年越し蕎麦を大急ぎでカッ込み、相変わらず自宅以外の場所で飲んだくれていたのだ。
小学生の頃、21世紀になった時に自分は何歳になっているだろうと考えて、ゾっとしたのを思い出した。自分がそんなオヤジになることがどうしても理解できず、でも、子供のまんまオヤジになることも想像できず、いったい自分はどうなるのだろうと不安を抱きながら悶々としていたのだった。
当時、作家の三島由紀夫が割腹自殺をした。
小学生にはあまりにインパクトが強い事件だっただけに、三島由紀夫という人物に相当強烈な印象を持ち、また少なからず影響を受けた。
母親を呆れさせた「フンドシ事件」というのがある。
三島のフンドシ姿に男らしさを感じ、母にフンドシを作ってもらって締めていた。
しかし私は子供の頃から自己顕示欲が強く、我慢できずにクラスメートに見せびらかし、遂に変人となり果てた訳である。
そんな事はどうでも良いが、三島由紀夫はどうも「夭逝」に取り憑かれていたふしがある。
当然私も憧れた。
そこで21世紀の自分の年齢ということになるのだが、そんな事うっかり忘れているうちに律義に時は過ぎ、今更死んでも「夭逝」というには滑稽な年齢になってしまった。
まあ、良いではないか、三河屋。今宵も飲もうぞ!